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ロマンを追い、羽ばたいた男たちのように。“空とツナガル”腕時計

視認性と操作性の発展に大きく貢献したのが、パイロットのための計器であった航空時計の存在。大空を飛び回ってきた出自や背景を腕元で堪能しながら、その使い勝手に人知れず酔うのが、「空時計」との正しい“ツナガリ方”かもしれない?

BELL & ROSS ベル&ロス
BR V2-94 レーシングバード
オレンジ&ブルーを利かせた爽やかなスタイリング



SSケース、41mm径、自動巻き。54万円/オールブルー 03-5977-7759
ベル&ロスのデザインスタジオから生まれた優美な飛行機、「BRバード」がインスピレーションソース。ホワイトダイヤルにブルーとオレンジの挿し色が利いており、ありそうでなかった爽快なパイロットウォッチに仕上がっている。クラシカルな横目の2カウンタークロノグラフを搭載する。

HAMILTON ハミルトン
カーキ パイロット デイデイト オート
航空時代の幕開けを告げた古き佳き時代へのオマージュ



SSケース、42㎜径、自動巻き。9万8000円/スウォッチ グループ ジャパン 03-6254-7371
1918年、米国初の定期航空便の公式時計を担った実績のあるハミルトンの最新作。視認性の高い文字盤や12時位置のデイ表示は、20世紀初頭のアナログ式操縦計器を彷彿させ、まるで往時の空気感を閉じ込めたようなヴィンテージデザインである。

BREITLING ブライトリング
ナビタイマー スーパー 8 B20 オートマチック 46
歴史の重みを感じる実用に特化したディテール



チタンケース、46mm径、自動巻き。64万円/ブライトリング・ジャパン 03-3436-0011
本作のモチーフになっているのは、1930〜’40年代に爆撃機パイロットが太腿に巻いて使用していたというストップウォッチ。簡潔なダイヤルデザイン、操作性の高い両方向回転ベゼル、大ぶりなリュウズなど、実用性を追求した本格的な仕様に男心がくすぐられる。

LONGINES ロンジン
リンドバーグ アワーアングル ウォッチ
ロンジンならではの伝統を感じさせる1本


SSケース、47.5mm径、自動巻き。57万2000円/ロンジン 03-6254-7351
1927年に大西洋単独無着陸飛行を成功させたチャールズ・リンドバーグが使用したモデルの復刻版で、経度計測のためのアワーアングル機能を搭載する。グローブ装着時の操作感を考慮したタマネギ型リュウズなど、そのディテールに往年の名機の遺伝子が刻まれている。


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ボヴェ 2021 新作モデル『ナインティーン サーティ フルリエ』発売開始

スイスの高級時計ブランド「ボヴェ」は、新ダイアルを採用した『ナインティーン サ―ティー フルリエ』をボヴェブティツク銀座および正規販売店にて発売スタートした。珍しいSSケースは店頭でチェックしてみたい一品だ。

1930年代の懐中時計のデザインを踏襲したコレクションに新ダイアル登場


930年代当時の懐中時計のデザインにインスパイアされ誕生した『スーパーコピー時計』は、ボヴェの象徴でもあるリューズとボウ(リューズを保護する弓環)が12時位置にセットされ、オフセンターにレイアウトされた時分表示ダイアルとスモールセコンドが特長である。また、このコレクションのために新たに開発されたシングルバレルの自社製手巻ムーブメントは7日間のパワーリザーブを有している。
ボヴェ独自の様式美“フルリザン装飾”



新作モデルは、従来のコート・ド・ジュネーブ模様と呼ばれるギョーシェ装飾ダイアルに変わり、時分表示とスモールセコンドを取り囲むダイアルの地板部分にフルリザン装飾が施されている。デイトナ スーパーコピーこのフルリザン装飾は、熟練した技術を習得した時計職人の手によって金属部に繊細で流麗に彫り込まれるボヴェ独自の様式美だ。



ケースバリエーションは18KRG とSS製の2種類。いずれのモデルもストラップには最高級アリゲーターを使用したレザーストラップを採用。18KRG ケースのストラップに使われるピンバックルはケース素材と同じく18KRG製となる。
■ボヴェ「ナインティーン サ―ティー フルリエ / 19thirty Fleurier」
手巻き。18KRGケース(直径42mm)。21,600振動/時。約7日間パワーリザーブ。30m防水。3,750,000円(税別)
手巻き。SSケース(直径42mm)。21,600振動/時。約7日間パワーリザーブ。30m防水。2,400,000円(税別)


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【2021新作時計】ルイ・ヴィトン「タンブール カーブ フライング トゥールビヨン ポワンソン・ド・ジュネーヴ」

ルイ・ヴィトンより同社を代表するコレクションである「タンブール」より、フライングトゥールビヨンムーブメントを採用した新作モデル「タンブール カーブ フライング トゥールビヨン ポワンソン・ド・ジュネーヴ」が発売される。



カーボストレイタム®のケース、ホワイトゴールドのラグ、ブラックラバーのストラップなど、複数の素材を使用しながらも一体感を感じるのは、同社のデザインセンスが優れているからに他ならない。「タンブール」が発表から18年が経過した現在であっても、多くのファンから愛されていることが何よりの証明であろう。手巻き(Cal.LV108)。17石。2万1600振動/時。パワーリザーブ約80時間。Ti+カーボストレイタム®+WG(直径46mm、厚さ12.75mm)。30m防水。


最先端の素材とフライングトゥールビヨンによって進化を遂げた、ブランドの代表モデル



独特な模様を持つカーボストレイタム®のケース。100枚以上の各種カーボンシートをランダムに重ねて制御温度下で圧縮、マシンで研磨することでこの模様が現れる。このカーボストレイタム®はチタン製インナーケースに被せるようにセットされている。ラグは絶妙なカーブを描き、手首にフィットするよう配慮されている。
 特徴的なデザインを持つルイ・ヴィトンの「タンブール」は、2002年に同社初の本格的なウォッチコレクションとして発表された。独特な太鼓型のケースは当時でも斬新であり、ファッションブランドがデザイン重視で作ったのだろうと考えた方も少なくなかったのではないだろうか。しかしその実、可動するラグや低重心の設計による良好な装着感、立体感を演出したデザインなどが評価され、現在に至るまで同社のアイコンとして君臨し続けている。

 今回発表された「タンブール カーブ フライング トゥールビヨン ポワンソン・ド・ジュネーヴ」は、そんなブランドのアイコンに最新の素材と同社の持つ技術の粋を尽くして進化させたモデルである。ケースのデザインは“メビウスの帯”にインスピレーションを受けており、弧を描くようなシェイプが優雅な印象を与える。ルイヴィトン時計レディース特徴的なケースの模様は、カーボストレイタム®という100枚以上のカーボンシートをランダムに重ねることで生成される素材によるものであり、航空産業でも採用されるほどの軽さと高耐久性を誇る。



ダイアルからのぞくのは「ラ・ファブリク・デュ・タン ルイ・ヴィトン」の時計職人の手によって、120時間以上費やして生み出されるフライングトゥールビヨンムーブメントである。6時位置には最高の栄誉ともいわれるジュネーブ・シールが刻まれており、精度はもちろんのこと、優れた仕上げが施されていることが証明されている。
 オープンワーク(スケルトン)のダイアルからは、ジュネーブ・シールを取得したムーブメントCal.LV108を鑑賞することができる。9時位置に設置されたチタン製フライングトゥールビヨンキャリッジは、同社のモノグラム・フラワー モチーフからインスピレーションを受けたデザイン。ダイアル中央のブランドを象徴する「L」と「V」のロゴと相まって、ブランドの世界観をダイアルいっぱいに表現している。

 通常のモデルに加え、ダイアルの「L」と「V」、ラグやリューズ、インナーベゼル等にダイアモンドがセットされたバリエーションも用意されており、まばゆい光と特殊なケース素材による美しいコントラストを楽しむことができる。

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ミドーよりツーカウンタークロノグラフ搭載の精悍なダイバーズウォッチが登場/「オーシャンスター クロノグラフ スペシャルエディション」

ミドーはツーカウンタークロノグラフを搭載したダイバーズウォッチ「オーシャンスター クロノグラフ スペシャルエディション」を発売する。クロノグラフと逆回転防止ベゼルによる計測機能、マイル表記のタキメーターによってヨットレースに適した仕様となっている。発売予定は2021年7月以降。



ミドー「オーシャンスター クロノグラフ スペシャルエディション」Ref.M026.627.37.051.00
ブラックを基調としたデザインにオレンジの差し色が映える。オレンジは同社のアイコンカラーだ。自動巻き(Cal.60)。27石。2万8800振動/時。パワーリザーブ約60時間。SS+ブラックDLC(直径44.0mm、厚さ15.63mm)。20気圧防水。27万900円(税別)。


オールブラックが精悍な印象をもたらす多機能ダイバーズウォッチ
 ミドーは、ツーカウンタークロノグラフを搭載したダイバーズウォッチ、「オーシャンスター クロノグラフ スペシャルエディション」を発売する。高い防水性能に計測機能を組み合わせたこのモデルは、ヨットレースに最適な仕様となっている。

 ダイアルやケース、プッシャーやリューズ、裏蓋に至るまでブラックに統一されたこのモデルは、ただスポーティなだけではない。ポリッシュとサテン仕上げを効果的に使い分けたケース、セラミックス製のベゼルによって、エレガントに仕上げられている。もちろん、ダイバーズウォッチらしく、角ばったインデックスにはイエローのスーパールミノバが塗布され、ダイアルとのコントラストが高い視認性をもたらしている。



軽快なファブリックストラップも付属する。ダイアルのカラーリングに合わせ、オレンジのステッチが施されている。
 3時位置に30分積算計、9時位置にはスモールセコンドが搭載されている。6時位置には日付窓が設置され、左右対称のダイアルレイアウトが多機能ながらすっきりとした見た目を実現させている。このモデルにはクロノグラフと逆回転防止ベゼルによるふたつの時間計測機能が備わっており、異なる経過時間を同時に計ることができる。ダイアル外周のタキメーターはマイル表記となっている。これによって、オーシャンスターコレクションの持つ世界観を表現しているだけでなく、このモデルが真価を発揮するヨットレース等のマリンスポーツにおける利便性を更に高めている。

 搭載されるムーブメントは、クロノグラフ機能を搭載しつつ約60時間のパワーリザーブを誇るCal.60だ。同ムーブメントはETA7753の血を引くムーブメントであり、信頼性も十分だ。

 ブラックカラーのモデルの他、ブルーのダイアルとベゼル、チタン製のケースとブレスレットのモデルも用意される。2020年7月以降発売予定だ。

見た目はほぼ同じだが細部は煮詰まった

新しいスピードマスターは、既存のモデルに同じく、いわゆる第四世代に範を取ったデザインを持つ。仕上げも同じであり、ベゼルもセラミックスではなくアルミニウム製だ。ただし、いくつかのディテールが変更された。 既存モデルとの違いは以下の通り。

・タキメーターの90表記が、いわゆる「ドット・オーバー90(DON)」に変更

・ミニッツスケールが5刻みから3刻みに変更

・文字盤上のΩロゴが、プリントからアプライドに変更(ヘサライト製風防モデルを除く)



既存モデルとほぼ同じ文字盤。しかし12時位置のロゴがアプライドに変更されたほか、ミニッツインデックスの刻みが1/3秒刻みに改められた。文字盤に「MASTER CHRONOMETER」の表記を加えなかったのは、オメガの見識である。
・ベゼル上の TACHYMETRE 表記が拡大

 歓迎すべき変更点はミニッツスケールが1/5秒刻みから1/3秒刻みに改められたこと。1万8000振動/時のムーブメントであれば、1/5秒刻みのミニッツスケールは計測時間を正しく表示できるが、2万1600振動/時だとずれが生じる。半世紀を経て、オメガはようやく訂正を加えた訳だ。



最も喜ぶべきは新しいブレスレットである
 大きく重いスピードマスターは、お世辞にも装着感の良い時計とは言えなかった。加えて、中ゴマの大きく飛び出した弓管(オメガが言うところの「Tシェイプリンク」)は、ブレスレットの着け心地を悪化させた。対してCEOのアッシェリマンは19年の時点で、ブレスレットの改善を明言。以降リリースされたスピードマスターは、中ゴマの張り出しを抑えた「Uシェイプリンク」の弓管に変更されている。



この流れは新しいスピードマスターも例外ではなく、新しいブレスレットは中ゴマの張り出しを抑えたUシェイプリンクとなった。また、中ゴマの幅と長さが縮められたほか、おそらくは、ブレスレットのコマ数も増えているはずである。詳細は不明だが、この新しいブレスレットは、間違いなくスピードマスターの着け心地を改善するに違いない。合わせて、メタルブレスレットのクラスプは幅が15mm、レザーとナイロンストラップ用のデュプロイメントバックルは幅16mmと、既存のものに対してかなり細くされた。推測だが、新しいスピードマスターは、デスクワークの邪魔になりにくいかもしれない。

結論:オタクにも、そうでない人にも
 時計好きにとっての永遠の定番であるスピードマスター。実物は未見のため断言はできないが、耐磁性能と精度を高めた新ムーブメントと、劇的に改善されたブレスレットはこのモデルの魅力を大きく高めた、と言えるだろう。とりわけ「プラ風防」を採用したふたつのモデルは、控えめな価格といい、ソリッドバックといい、マニア心をくすぐる要素に満ちている。少なくとも筆者にとって、新しいスピードマスターは必ず買うべきモデルのひとつとなった。これほど夢に満ちた実用時計は、ちょっと他にない。


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