ロバート・グルーベル氏とスティーブン・フォルセイ氏は2004年以来 革新的なメカニズムを生み出しています。
特に発明と創造性はグルーベル・フォルセイのDNAに織り込まれた2つの基本的な要素です。彼らは専門知識を生かして新たなケース構造とムーブメント構造の融合を探求し続け、2019年末に人間工学、堅牢性、快適性を融合させた芸術的ラインを描く全く新しいケース構造を先駆けて開発し、『GMTスポーツ』の新章の幕を開けました。
上から見ると円形ですが、別の角度から見ると独特のアーチ型の卵型に見え、一体型のラグとストラップが特徴です。グルーベル・フォルセイが大切にする価値観がサテン仕上げのベゼルに刻印されています。
新作『バランシィエ S』はスリムな外形でダイナミックな新しい勢いに弾みをつけています。
楕円形のアーチ型サファイアクリスタルはケースに沿って湾曲しておりラバーリューズとラバーインサート付きケースバンドが快適なグリップとなり、その上タイムピースを保護しています。
7時位置には傾斜した大型テンプが際立っています。何よりもクロノメトリー性能を向上させることを目指してアーチ形のケースとサファイアクリスタルによりもたらされるスペースを最大限のものとしてフォルムと機能を密接に結びつけています。
精度とパフォーマンスを追求する中でロバート・グルーベル氏とスティーブン・フォルセイ氏は既にクロノメトリーに挑戦し、特にトゥールビヨン24セカンズやクアドルプル トゥールビヨン、ダブル トゥールビヨン30によりトゥールビヨンのメカニズムを再発明しています。この際、彼らは2016年に発表された大型バランスホイールをベースに新しいアプローチを採用しました。
グルーベル・フォルセイのアトリエで完全開発製造されたこのバランスホイールは、優れた計時性能を保証する直径12.6ミリの大型サイズが特徴的です。
慣性モーメントの微妙な時間調整を可能にするため、バランスホイールの縁には空気摩擦を制限するように差し込まれた6つの金の調整ネジが取付られています。
この新しい手巻きキャリバーは、いくつかの特許を申請中で、印象的なグルーベル・フォルセイのバランスホイールの傾斜構造を初めて見ることができます。
ムーブメントの水平面に対して30度の角度は安定した位置での調整機構(テンプ車、ゼンマイ、脱進機)への重力の影響によるタイミングエラーを制御するための優れた解決策です。
大型径のバランスホイールに毎時21,600振動の振動数が組み合わされることで、この時計に優れたクロノメトリックパフォーマンスがもたらされていますが、独自のムーブメント構造により動作中の様子をはっきり見ることができます。