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ディカプリオと、ダイヤモンドがちりばめられたタグ・ホイヤーのダイバーズ。


 グリフォンはディカプリオが選んだもう一つの時計を懐かしく思い出す。第3幕に登場する時計は18Kのタグ・ホイヤー 2000 WN5141で、ベゼルにはダイヤモンドがはめ込まれ、リューズにはサファイアが付いたものだ。グリフォンによると、これは(デイトナっぽいものとは違い)本物の金で、約4万ドルしたそうだ。この時計は90年代後半から2000年代前半にかけて、タグ・ホイヤーが高級路線を狙って発売したものだ。当時の試みは失敗し、今も忘れ去られたままとなっている。


タグ・ホイヤー  2000 WN5141 Image courtesy: Caliber 11

 ベルフォートの2本の時計の違いを見分ける最も簡単な方法は、ブレスレットだ。ジュビリーとは違い、この1本はポリッシュ仕上げのセンターセクションのある大きなリンクが特徴。グリフォンによると、タグ・ホイヤーの時計は撮影終了後、パラマウント社から写真用に必要だと連絡があるまで、彼の小道具トレイラーの金庫に1年近く保管されていた(金メッキのタグ・ホイヤー 1000は、映画の劇場用ポスターにはっきりと写っていて、文字盤のブランド名が見えるほどだった)。


Image courtesy: AF Archive/Alamy

見るべきシーン
 タグ・ホイヤー プロフェッショナル1000の素晴らしい姿を見ることができるのは、ベルフォートが自分の財務状況に対し、少しばかり調子に乗り始めた頃だ。ディカプリオ演じる主人公が株価操作計画(「ラットホール」と呼ぶシステムを使ったもの)を語りながら、地元の取り巻き、つまりビジネスパートナーたちとゴルフコースにいるシーン(01:05:28)である。ジョン・バーンサル演じるブラッドが金の入ったダッフルバッグを渡し、ベルフォートはそれを冷静に開き、ゴルフカートの後部に投げ入れる。そのとき、金メッキのタグ・ホイヤーが、トライステートの太陽の下で明るく輝く。


Image Courtesy: The Hollywood Archive/Alamy

 映画の終盤(ネタバレ注意)、カイル・チャンドラー演じるFBI捜査官パトリック・デンナムは、ベルフォートを情報提供者(げっ歯類の名前に例えるとネズミ)に仕立て上げることに成功する。FBIがベルフォートに仲間を引き渡す必要があると説明しているとき(02:35:04)、そしてデンナム捜査官がベルフォートに盗聴器を着けているとき、レオの手首にはタグ・ホイヤー 2000とそのダイヤモンドベゼルが輝いているのが見える。つかの間の輝きだっただろうけれど。


Image Courtesy: Photo 12/Alamy

 『ウルフ・オブ・ウォールストリート』は、マーティン・スコセッシ監督がメガホンをとり、ロバート・R・グリフォンJr.が小道具を、ザ・バンドのロビー・ロバートソンがサウンドトラック選曲を担当した。AmazonやiTunesでレンタルできる。タグ・ホイヤー のプロフェッショナル 1000または2000 WN5141はeBayで、セイコーのソーラーはAmazonで見つけることができる。

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